やきそばでまちおこしに成功した富士宮市。
富士宮市役所が発行する「B-1ニュース」によると、平成13年度から平成18年度の6年間で217億円の経済効果を、地元にもたらしたとのこと。
●成功までの軌跡
・当時の青年会議所が、まちおこしに使える資源として注目した富士宮やきそばの実態を調査する組織を「富士宮やきそば学会」を立ち上げた。
また、その活動をするメンバーを「やきそばG麺」と名付けた。その変わったネーミングにより最初の話題を集めることに成功した。
・テレビや新聞にこの活動が取り上げられ、次の話題として「富士宮やきそばマップ」を作成した。
・静岡県内外で行われるイベントに出張して、やきそばを焼くことを「ミッション麺ポッシブル」と呼ぶ。
・富士宮青年会議所30周年記念事業で、「やきそばでギネスに挑戦」を行う。
・富士宮市制60周年で、やきそばで有名な、秋田県横手市と群馬県太田市の市長を招いて「三者麺談」をし、「一緒にやきそばを盛り上げよう」という趣旨の協定書に調印した。
・のちに「B-1グランプリ」とつながる、焼きうどんで町おこしをしていた北九州市の小倉と「天下分け麺の戦い」を実施
・富士宮周辺市町村と「麺麺フェスティバル」を開催。
・富士宮やきそばについて知りたい人や、やきそば店を始めたい人のために「やきそばアカデミー」を開校。
こうして、次々に話題を提供することで注目を集め続け、観光客の足を富士宮に向かわせることに成功した。
【PRのポイント】
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